予防歯科について院長にインタビュー

とことん予防歯科!

歯科のスペシャリスト!
「予防歯科」について上州総合歯科医院の坪井院長にインタビューしました。


インタビュアー: 本日は「とことん予防歯科」について伺っていきたいと思います、よろしくお願いします。

院長:
よろしくお願いします。

インタビュアー: 早速ですが、『とことん予防歯科』とは一体なんなのでしょうか?

院長:
『とことん予防歯科』とは、歯が生え始めた時から生涯を通じて歯をトラブルから守り管理する、という意味ですが、一言でいうと、『虫歯や歯周病を防ぐ』ということです。歯は一度失ってしまうと元に戻ることはありませんので、そうならない為に日々の口腔ケアが大事になってきます。

インタビュアー:具体的にはどういうことに気をつければいいのでしょうか。

院長:
まず日常的に歯磨きをすること、フロス等で歯間のお掃除をすることが重要です。歯磨きにもポイントがあり、歯ブラシの持ち方・動かし方、歯と歯茎の隙間を約45度で磨くなどポイントは多数あり、それらをキチンと行う必要があります。

インタビュアー: 私も歯磨きは毎日していますが、歯間とか歯茎についてはあまり考えていませんでした。

院長:
自己流で歯磨きをしている人が多いのが現状ですね。せっかく毎日歯磨きをしていても、正しい磨き方をしていなければ効果半減です。これを機に正しい磨き方を覚えていってください。

インタビュアー:はい、よろしくお願いします。他にポイントはありませんか?

院長:
正しい磨き方をしていても、どうしても残ってしまう磨き残しがありますので3ヶ月に一度は検診に来ていただき、歯のクリーニングをお勧めしています。

インタビュアー: 歯のクリーニングはどういったことを行うのでしょうか?

院長:
当クリニック歯科衛生士が超音波スケジューラーという機械を使って歯の表面にこびりついた汚れや、歯茎と歯の境目を丁寧に落としていきます。こういった汚れは、日々の歯磨きでは落としきれません。

インタビュアー: 私はコーヒーが好きで毎日飲んでいたため着色してしまってますが、そういったものも落とせるんでしょうか。

院長:
コーヒーやタバコといった着色汚れもきれいに取れますので安心してください。

インタビュアー: 『とことん予防歯科』を推進していこうと思ったきっかけ等ありましたら教えてください。

院長:
当クリニックは訪問歯科診療を行っていまして、毎月200名以上の高齢者の口腔内を多数拝見してきましたが、自分の歯で食事ができている患者様の方が健康な体をしている場合が多いと見受けられました。

インタビュアー: 自分の歯が残っている人の方が、健康上良いということですか?

院長:
そうです。少し専門的な話になりますが、平成22年に厚生労働科学研究が行なった研究によると4000名以上の対象者をもとに歯数と認知症の発症割合を4年間に渡り追跡調査を行なったところ、自分の歯が残っている人の方が認知症発症割合は低くなり、歯を失うと認知症発症リスクが最大1.9倍になるということが明らかになりました。

インタビュアー: 歯と認知症に関連性があるとは知りませんでした。

院長:
予防歯科で自分の歯を残すということは、<健康を守る=幸せな人生を送る>ことにも繋がると考えています。

インタビュアー: 院長先生の多数の臨床経験と研究結果から導き出されたことなのですごく説得力があります。私も銀歯が全部で5本ありますが、今後自分の歯を大事にしていこうと思いました。

院長:
他には、お子さまのいる方は小さい頃からキチンと歯磨きをさせて習慣化してあげることも大切です。15歳未満の方はフッ素塗布が無料なので、定期的にフッ素塗布と口腔内の検診を行うことで効果的に虫歯を防げます。

インタビュアー:小さい頃から歯を大切にする習慣があれば、虫歯や歯周病を防ぐことが可能になりますよね。最後にメッセージをよろしくお願いします。

院長:
歯は一度失うと、二度と元には戻りません。そうならない為に日々の口腔ケアを大事にしましょう。自分の歯を残すということはイコール健康で幸せな人生を送ることと考えていますので上州総合歯科医院でしっかり予防歯科をしていきましょう!!

とことん予防歯科!

予防歯科とは「歯が生え始めた時から生涯を通じて歯をトラブルから守り管理する」という意味です。
0歳から106歳までの患者様を総合的に診断・治療している上州総合歯科医院ではそれぞれの年齢のステージに適した「予防歯科」を実践しています。
18歳未満は将来の歯の礎となる時期です。しっかり「予防歯科」をして将来、健康寿命を延ばせるようにしましょう!

乳幼児期(0-6歳)

虫歯のなりやすさが決まります。保護者が子供の変化に気付くことや歯科の知識を取り入れ、実践してあげることが必要です。
また歯科医院でのフッ素塗布、シーラント、ブラッシング指導なども取り入れたいです。

学童期(9-18歳)

顎が成長し、歯が生え変わり、噛み合わせが決まってくる時期です。変化の多い時期であり、虫歯や歯肉炎になりやすいのでフッ素塗布、シーラント、ブラッシングが大切です。
また、噛みやすく、歯肉炎になりづらく、虫歯になりにくい歯並びを考えてあげたいですね。

成人期(19-40歳)

中年期(41-65歳)は口腔内の現状は生活習慣の賜物です。今ある歯を長持ちさせ噛み合わせのバランスのよい、顎・歯の負担の少ない噛める口腔内を作りましょう。噛み合わせや歯周病を考える時、歯並びも深く関わっています。将来的に歯が長持ちする歯並びを作ってあげたいですね。
また歯周病で失ってしまった歯肉は再生治療で回復させ、現在ひどい歯周病の方は歯周外科で健康な歯肉を取り戻しましょう。

老年期(65歳以上)

健康寿命を延ばすため、今ある歯を長持ちさせ、食事の出来る噛み合わせを作りましょう。
発声練習、舌の体操、唾液腺マッサージなどを取り入れ、今ある状態を長持ちさせ肺炎予防の口腔ケアも行いましょう。

心当たりがあればぜひ健診を!

当院でも高齢となっても自分の歯でお食事ができることは、非常に大切な事と捉えております。一度、削った歯は二度と元のように戻すことは不可能です。また歯は削れば削るほど弱くなってしまうものです。治療で歯を削ったり、神経を取れば痛みは一旦は消えますが、確実に歯の寿命は短くなってしまいます。
まずは、毎日の口腔ケアにより、虫歯にならない事、虫歯を作らない事、また歯肉炎や歯周病にならないことが最も大切なポイントとなります。

以下の項目に1つでも心当たりがあれば、健診をおすすめします。

  • 口の中に虫歯がある
  • 冷たいものを飲むとしみる歯がある
  • 歯の表面が汚れていて、歯磨きで落ちない

歯石(プラーク)の溜まりやすい場所

むし歯は適切な対策をすれば、確実に予防できる歯の病気です。
むし歯菌の住みかである歯垢をていねいに除去することが大切です。ブラッシングやフロス等のご指導もさせていただいておりますので相談いただければと思います。

歯周病について

以下の項目に1つでも心当たりがあれば、歯周病(歯周炎・歯肉炎)の可能性があります。

  • 歯ぐきに赤く腫れている部分がある
  • 口臭があるのではないかと気になる
  • 歯ぐきが以前よりやせてきたみたい
  • 歯をみがいた時、歯ぐきから出血する
  • 歯ぐきが、うっ血していてブヨブヨしている
  • 歯が浮いているような感覚がある
  • 指や舌で触ると、若干グラつく歯がある
  • 歯ぐきから膿み(うみ)が出たことがある

歯間に歯垢・歯石がたまると、その中にいる歯周病菌が悪さをし歯ぐきに炎症を引き起こします。さらに、免疫力が落ちている場合や生活習慣が崩れたりすると、歯ぐきの出血や腫れが続き、ついには歯が抜けてしまうことがあります。
口臭の原因も歯周病が原因の事も多いですので、歯周病を治療すれば口臭も改善されます。

歯周病の予防と対策

歯周病の原因は、たまってしまった歯垢の中にいる歯周病菌です。この歯周病菌が、歯を支える組織を破壊し、歯根膜や歯槽骨を溶かしていきます。
そのままにしておくと歯が抜けてしまうことに。予防の基本は歯周病菌の巣となる歯垢をしっかり取り除くことです。
歯周ポケットの掃除は、毎日の口腔ケアだけではどうしても綺麗にするのは難しいのです。
定期的に歯のクリーニングに来院されるのをおすすめします。
歯周病というものはやっかいなものです。
歯周病は、歯ぐきが腫れる「歯肉炎」と、歯槽骨まで炎症が及ぶ「歯周炎」を合わせた歯ぐきの病気ですが、口腔内だけでなく全身の健康にも関係してくる問題となります。
また糖尿病や動脈硬化、狭心症、心筋梗塞、早産など、さまざまな病気と深くかかわっていて、口腔内の状態が良くなると、このような病気も改善していくことがわかってきました。

当院では予防的アプローチにより3カ月に一度の歯科検診をお勧めしています。

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